【エンタメCOBS】神の粒子 ~ヒッグス粒子とは?~
しかし、先日ついにヒッグス粒子と見られる新たな粒子が発見された、とスイスにある世界的な素粒子研究所「欧州原子核研究機構(CERN)」から発表されました。
そうは言っても、この発見がどれほどすごいことなのか、いまいちピンときませんね。
実は、このヒッグス粒子は宇宙誕生の直後に、すべての物質に質量を与えたとされていることから、「神の粒子」とも呼ばれています。
というのも、宇宙は「ビッグバン」と呼ばれる大爆発から始まったとされていますが、このビッグバンの瞬間、すべての粒子はまだ質量を持っておらず、宇宙空間を光速で自由に飛びまわっていました。
しかし、そのわずか100億分の1秒後には、ヒッグス粒子が宇宙空間を埋め尽くし、自由に飛び回る粒子に水飴のようにまとわりつくことで、質量を与えて動きにくくさせたと考えられています。
つまり、ヒッグス粒子が存在したことで、素粒子はお互いに引き合って結びつき、原子や分子、そしていろいろな物質・生命が誕生できたというわけです。
そのため、この新たに発見された粒子が本当にヒッグス粒子だとしたら、宇宙がどのように生まれ、生命がどのように誕生したのかといった、すべての根源をたどるための大きなヒントになると期待されています。