つまり、一番近い恒星ですら、海王星までの距離の9,000倍も遠いところにあるわけです。
ますます膨大なスケールの話になってきましたね。
■ 「光年」で測ってみる
そこで、さらに次の単位を登場させましょう。それが有名な「光年」という単位です。
「光年」は光の速度で1年間に進む距離を表しており、1光年はおよそ63,000天文単位(約9兆4,600億km)です。
地球から太陽までなら光の速度で8分ちょっと、海王星までなら4時間ほどで行けますが、もっとも近い恒星「プロキシマ・ケンタウリ」までとなると、4.2年かかる計算になります。
ちなみに、全天でもっとも明るい恒星であるおおいぬ座の「シリウス」までが8.7光年、有名なオリオン座の三ツ星の右下にある「リゲル」になると約700光年の距離となります。
それでは、さらに話を広げて、太陽系を含む銀河系となるとどうでしょうか。
銀河系は平たい円盤のような形をしており、その円盤の直径は約10万光年。
光の速度を持ってしても、端から端まで移動するのに10万年もかかるわけです。
最後に、現在地球から観測可能な宇宙の半径は、およそ470億光年だと言われています。