■ 2012年8月14日の金星食
日食といえば、先日の金環日食が記憶に新しいと思いますが、太陽の前に月がおいかぶさることで、太陽が隠れてしまう現象ですね。
それと同じで、金星食というのは、金星の前に月がかぶさることで、金星が月の影に隠れてしまう現象を指します。
今回の金星食は、8月14日の未明に東の空に見ることができ、細い月に金星が隠されるような形となります。
地域によって見られる時間は多少異なりますが、東京の場合で2時44分に始まり、3時29分まで続きます。
金星食自体は2003年以来9年ぶりですが、今回のように条件のよい(空が暗い時間帯の)金星食に限れば、1989年に見られて以来、約23年ぶりとなります。
「金環日食」や「金星の太陽面通過」の時のように、日食グラスなど特別なアイテムを用意する必要もありませんから、お手軽な天文ショーとも言えます。
そのうえ、ちょうどペルセウス座流星群の出現とも重なる時期ですので、運がよければその近くに流れ星を見ることができるかもしれません。
■ まとめ
地球から見ると明るく美しい金星ですが、その本当の姿について、お分かりいただけたでしょうか。