【コブスくんの使えそうな仕事術】アイデアを産み出すインプロゲーム「マジックボックス」
「この魔法の箱というゲームは、まず二人一組になり、一人はマイムで箱を準備します。もう一人はそれをあけて中身を取り出します。
箱をもっている人は取り出してもらったときにそれは何ですか?と聞き、取り出した人はそれにできるだけすばやく答えていきます。この一連の流れを数回繰り返すだけのゲームです。
もちろん即興なので、箱の中に入っているのは何かわかりません。食べ物や生き物、または形のない概念のようなものかもしれません」(大崎さん)
フォトグラファー・大崎絵里耶さん
シンプルすぎて、ルールといったルールもないゲームですが、一つだけ大事なことがあります。それは、「最初に思いついたことを言う」ということです。
「そんなの簡単でしょ?」と思いますよね?しかしこれが難しいんです!なぜなら、人間の頭にはアイデアの検閲をする検閲官がいるからです。
そいつが検閲するものは三つあります。
■1:卑猥なもの、いわゆる下ネタに分類されるもの
■2:頭がおかしいと思われること
■3:普通なこと、誰もが思いつきそうなこと
フッと思いついたアイデアが一番おもしろいのに、この検閲のせいで、いったんそのアイデアを消してしまうのです。