【コブスくんの使えそうな仕事術】アイデアを産み出すインプロゲーム「マジックボックス」
そしてそれを消した瞬間、一気にアイデアを出すのがつらくなってしまいます。
僕の師匠である東京学芸大学の高尾隆准教授は著書『インプロする組織』の中でこう語ります。
「考えれば考えるほど、この三つの検閲は強く作動します。ところが、みなさんご存じのように、歴史上のすばらしい芸術作品はこの三つを満たしていることが多いでしょう」
たしかに、芸術作品はパッと見だといやらしいものが多いですものね!
■ビジネスから芸術まで、幅広く効果を発揮する
ゲームについては、おわかりいただけましたか?
論より証拠、論より実践!
というわけで、インプロ芸人の僕と、論文執筆に悩む学生Mさんとでこのゲームをやってみました。
メガネが僕で、ブルーのシャツがMさんです。
終わったあとにMさんはこんな感想をくれました。
「最初は、いきなり何かをポン!と答えるのがなかなか難しかったです。そこで野村さんに指摘されて気づいたのですが、無意識にアイデアを消している自分がいることに驚きました。
言われてみたら、論文のアイデアを出すときも、結局最初のものに落ち着く場合が多いですよね」
前出の大崎さんもこのゲームを通して、実際にすばらしい躍進を遂げています。