望遠鏡を使った天体観測を行い、「天文学の父」とも呼ばれたガリレオは、その観測の中で、天の川が無数の星の集まりだということを発見したのでした。
■天の川=銀河系?
銀河系のことを英語では、「the Galaxy」または「Milky Way」と言います。
「Milky Way」と言えば、先ほども紹介した通り、「天の川」のことを意味しています。
そのため、日本語でも銀河系のことを「天の川銀河」と呼ぶことがあります。
でも、一体なぜ銀河系と天の川が同じ単語(=Milky Way)で表されるのでしょう。
そして、なぜ天の川の部分には星が密集しているのでしょう。
それは、天の川の正体が銀河系そのものだからです。
地球から天の川を見ると、雲状の光の帯のように見えますが、それは私たちがいる銀河系を内側から眺めた姿なのです。
銀河系には、太陽と同じような恒星がなんと2,000億個ほども集まっており、その直径はおよそ10万光年、中心部分の厚さはおよそ1.5万光年という、とてつもない大きさをしています。また、その形状は薄い円盤状をしているため、その内側に存在する地球からはその部分が光の帯のように見えるというわけです。