それぞれのキャラ立ちぶりを確かめてみてください。
■社会科見学を通して見えてくるもの
――社会科見学の魅力について教えてください。
「まず、新しい知識を得る機会であること。
壁ひとつ隔てた向こうは、違う世界です。そこに飛び込んで行ける手段が社会科見学であり、新しい世界に飛び込むことで、その世界のしきたりや技に触れることもできるでしょう。他人の日常という異世界で知識欲を満たせます。
次に、新しい人に出会う機会であること。
見学先の人だけではなく、見学会は一緒に参加した人と知り合う機会にもなります。
お互い同じことに興味を持った人同士なら、また新たなつながりができるのではないでしょうか。
そして、『人がいる』ことを再確認する機会であること。
自分の身の回りのほとんどのモノは、どこかの誰かが造ったモノ。社会科見学を通して、いろいろな人に会うことで、『どこかの誰か』を想像する力を養うことが社会科見学の醍醐味(だいごみ)です。
これら3つが混然一体となっているのが、社会科見学の面白さです」
小島氏は現在、長崎県の池島で、情報発信や来島者の案内などをする「地域おこし協力隊」として、見学する側から迎える側に立場を変えて働いています。