■半年食べないでも平気!
シロナガスクジラというと地球上で最大の哺乳(ほにゅう)類です。体長は20~30m、体重は90~190tに達します。このシロナガスクジラは半年もの間、何も食べなくても生きることができます。皮下脂肪がとても厚く、その脂肪にエネルギーを蓄積しているからです。
ちなみにクジラは眼球を動かすことができません。横を見るなど、視界を変えるためにはいちいち体を動かさないといけません。シロナガスクジラが何かを見るために巨体を巡らすことを想像すると驚きです。
■空中で静止できる唯一の脊椎(せきつい)動物
飛行しながら空中で静止することをホバリングと言いますが、このホバリングを脊椎(せきつい)動物で唯一できるのがハチドリです。
ハチドリはなんと秒間55~80回も羽ばたいて、ホバリングを行い花のみつを吸って生きています。しかし、これを実現するため、体重は20g前後と非常に軽く、小さな鳥ながらとても頑丈な翼と大きな心臓を持っています。
体の割に大きな心臓は体に多くの酸素を供給し、脊椎(せきつい)動物の中で単位質量当たり最大の強さを持つ筋肉を用いてホバリングを可能にしているのです。