くらし情報『【雑学キング!】もしも科学シリーズ(16)巨大台風がやって来たら』

【雑学キング!】もしも科学シリーズ(16)巨大台風がやって来たら

地軸を中心に地球をスライスすると、赤道上では最大の、極に向かうほど小さな円となる。この直径の差が速度差となり、回転のきっかけとなるのだ。
回転が始まれば台風の完成だ。きのこ状になった雲は、回転しながら柄の下部から空気を吸い上げ、傘の上部から暴風を吹き出す。ちなみに台風とハリケーンは、居場所によって呼び名が異なるだけで構造に違いはない。

ジェット・エンジンのように吸気と排気が相乗効果をもたらし、凄まじい力で海面を引き上げる。中心気圧が950hPa(ヘクト・パスカル)となったサンディは、海面を吸い上げ4mもの高潮を発生させたほどである。海水1ccを1.02g、高潮を少なく見積もって直径100m・高さ4mの円すいと仮定しても、およそ1万トンもの海水が吸い上げられた計算となる。


さすがサイクロン。吸引力の変わらない、ただひとつの方法だ。

■東京壊滅のシナリオ
暴風の被害はどうなるか?気象庁の資料によると、風速(m/秒)と人への影響、建造物の被害は以下の通りだ。・10~15傘がさせない/取り付けが不完全な看板が飛ぶ
・15~20転倒する人がでる/ビニールハウスが壊れる
・20~25身体を確保しないと転倒する/鋼製シャッターが壊れる
・25~30立っていられない/ブロック塀が壊れる
・30以上屋外での行動は危険/木造住宅の全壊が始まる
サンディの最大風速40m/秒なら、電車を横転させることも可能だ。

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