が世界的に有名です。シリアのほぼ中央にある、古代ローマ帝国時代の遺構です。砂漠の中に巨大な神殿跡、(ローマ文明につきものの)円形劇場、四面門などが現れる様はまさに圧巻です。
パルミラは元々オアシスに作られた街で、当時は東西の交易路の重要な結節点でした。シルクロードの要衝として発展したのです。しかし、260年頃にパルミラ王国の首都として、ローマから独立を図ったものの273年にあえなく陥落。
この後都市としのパルミラは衰え、その後完全に放棄されます。18世紀中ごろに遺跡が再発見され現在に至っています。
古代の歴史に思いをはせたい人なら一度は行きたい遺跡です。
■シリア料理は大変に美味しい!
地理的な状況がそうさせるのでしょうが、西に位置するトルコと東のアラブ圏のいいとこどりをした感じの料理がシリア料理です。例えば、ぶどうの葉を煮込んだ料理は、ギリシアやトルコからの移入でしょうが、あくの強さが薄まっています。
日本人好みのあっさり目で素材の味をうまく引き出すタイプ。食材がまた素朴でその分味が濃いのです。例えば地鳥です。そのまま炙っただけでも、ぷりぷりで肉汁があふれる旨さ。トマトやナスも舌が喜ぶ深みある濃い味です。