【コブスくんの使えそうな仕事術】その発言アウトです! オフィス・ハラスメントのウソ、ホント
上司が『お互いの合意があった』と思っていても、部下にとっては『仕事のことを考えると断れなかった』という状況が十分にあり得ますし、実際に訴訟となったケースもあります。上司側は慎重にならざるを得ないでしょう。相手が嫌がっていないことがわかるまでは、早急なアプローチは控えましょう」
■当事者にならないために
――セクハラの当事者(被害者、加害者)にならないためには、何をどう注意すればいいですか?
「セクハラというと、身体的な接触や直接的な言動が着目されがちですが、実は、特定の人に向けた言葉でなくても、職場で性的な話をして盛り上がることも、周りで聞いている人からセクハラと言われる場合があります。場所や状況にふさわしくない発言は、気心が知れた同僚同士でも慎んだ方が良いでしょう。
セクハラになるかならないかは、受け手の感じ方が大きく影響します。世間話のつもりでも、受け手は不快に思うことが多々あります。職場は仕事をする場所、プライベートな話題には踏み込まない方が良いでしょう。
また、不快な言動を受けた場合、その時点で不快であることを表明しましょう。
次第にエスカレートしたり、最後には『受け手も容認していた』と言われて嫌な思いをすることもあります。