【エンタメCOBS】お伊勢参り「ヘー」な話 犬も行ったよ!
彼らの巧みな誘致は大きな効果があったわけです。
ちなみに明治時代初頭の調査によれば、900人の神職が伊勢神宮から全国へ派遣されていたそうです。
■犬も行きました
犬もひとり(?)でお伊勢参りに行きました。有名な話が残っています。阿波の庄屋さんの夢枕に飼い犬が立ち「お伊勢参りに行きたい」と訴えたのです。庄屋さんは、300文のお金を入れて首にかけ、旅支度をしてやりました。ワンコは道中お伊勢参りに向かう人達にかわいがられながら無事にお伊勢さんに着きました。
あまりにその姿がいじらしいということで、道中、お金を出してやる人が後を絶たず、最後は3,000文以上にもなったそうです。
さすがにこれでは重くて首にはかけられません。不用心だというので帰り道が同じ方向の参詣人が、庄屋さんの家まで送ってくれたといいます。こうしてワンコは無事にお伊勢参りを果たして家に帰って来たのです。
■失踪してお伊勢参りに行く人もいました
「今日は会社に行きたくないなあ……旅に出ようかなあ」。そんな風に思ったことはありませんか。江戸時代、奉公人である日突然ふらっとお伊勢参りに出てしまうという人も多くあったそうです。