くらし情報『【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(21):もしも世界一寒い場所で暮らしたら』

2012年12月2日 13:30

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(21):もしも世界一寒い場所で暮らしたら

【エンタメCOBS】もしも科学シリーズ(21):もしも世界一寒い場所で暮らしたら
今年の11月19日、大分県・湯布院町で気温マイナス1.3℃が観測された。温泉街として知られるその地は平年2.8℃というから、暖冬どころか厳しい冬になりそうだ。

もしも世界一寒い場所で暮らしたらどうなるのか?慢性的な凍傷と壊死(えし)、息を吸うだけで肺はダメージを負い、最後は心停止が待ち構えている。自然の驚異におびえながら室内に引きこもり、南国を夢見て余生を過ごすしか道はなさそうだ。

■息もできない冬

ギネス世界記録の最低気温は、1933年にロシアのオイミャコンで観測された-68℃。気象庁の観測記録では、日本の最低気温は1902年の北海道・旭川の-41.0℃だから、5割以上も寒いことになる。ギネス非認定ながら、観測史上もっとも寒かったのは1983年の南極・ボストーク基地の-89.2℃。プラス90℃なら熱湯とイメージできるが、-90℃の世界はなにが起きているのかすら分からない。

身近な物質が凍る温度(凝固点)をみてみよう。ただし、銘柄や濃度の違いがあるので、あくまで目安としていただきたい。
・水…0℃
・海水…-2℃
・自動車の冷却液(標準地仕様)…-15℃
・ディーゼル燃料…-30℃
・しょう油…-40℃
・バッテリーの電解液…-40~-75℃
・ガソリン…-95℃
家庭用の冷凍庫は-18~-20℃程度だが、オイミャコンでは自然の力でしょう油が凍る。

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