また女性関係も華やかで多くの貴族の女性と浮き名を流しました。とにかくよく働き、よく遊ぶ豪快な文豪だったのです。事業にも乗り出すエネルギーも持っていましたが、こちらはうまくいかず、バルザックの死後も莫大な借金が残りました。
■底知れぬ勇気の持ち主
近代ロシア文学に多大な功績のある文豪アレクサンドル・プーシキンは決闘の傷がもとで亡くなっています。プーシキンは生涯に何度も決闘を行っており、それだけでもどうかと思うのですが、よけもせずに先に相手にピストルを撃たせるということを平然と(しかも数度も)やってみせたというのです。
有名な話ですが、ある友人とケンカになって決闘をすることになりました。プーシキンは撃たず、先に友人に撃たせます。ところが弾はそれてしまいました。
プーシキンは笑いながら友人に近づき肩を抱きました。
「君も撃て、オレを侮辱するのか」と気色ばむ友人にプーシキンは「僕のピストルは雪が詰まっちゃった」と笑って言ったというのです。■売れてる?
これは有名な話です。『レ・ミゼラブル』で知られる文豪ヴィクトル・ユーゴーはこの作品が出版されたとき、海外旅行に出かけていました。本の売れ行きが心配だったので、出版社に「?」