没入感がすごい……【TheBookNook #15】
文:八木 奈々
写真:後藤 祐樹
読書の楽しみのひとつは現実世界を忘れて本の世界に没入できることです。普段は仕事や家事で夜更かしもままならない毎日を送っている現代人だからこそ、たまのお休みには、活字の世界に深く没入したいとは思いませんか?
そう、つまり、“本を読んでいる私”として物語を楽しむのではなく、私という人間を忘れて登場人物に成り代わり、物語を登場人物の視点で楽しむということです。これが難しいように思えて、一度ハマると抜け出せなくなります。没入しながらの読書体験は、底なし沼なのです。
写真はイメージです。
今回は、そんな時間を忘れさせてくれる、どころか、寝食さえも忘れて夢中になれる没入感たっぷりの作品をご紹介させていただきます。次の休日、きっとあなたも本を片手にお家に引きこもりたくなるはずです。
1.真梨幸子『みんな邪魔』(改題前:更年期少女)※1
昔の少女漫画のファンクラブ幹部6人が集う“青い6人会”。お互いをハンドルネームで呼び合う奇妙な集まりの中で起こった連続殺人事件。疑いが疑いを呼び、6人それぞれの抱えている闇があふれ出します。
先にお伝えしておきます。登場人物は皆“平凡な人間”ですが、“まともな人”はひとりもいません。