という経があります。
元々は、大乗仏教の般若経典のひとつです。
空海は、漢訳された義浄の「能断金剛般若経」を読み取り、中国・長安で学んできた密教をと自身の考えを織り交ぜて解釈しています。
密教とは、インドから中国に伝わったばかりで、当時最新の仏教の教えでした。
それを草書体(漢字の書体のひとつ)で書かれたものがあります。
大正大震災の折に焼失してしまい全部は残っていませんが、今でも一部残っています。
「嫉妬の心は彼岸(ひが)より生ず平等を得ればすなわち嫉妬を離る」
「嫉妬は、自分とそれ以外とは別々の存在だと思う心から生じる。もし、自分と自分以外の人を別ではなくなり、公平な心になり、全ての人の善行を心から賞賛できる」
空海がなぜ嫉妬について記したのかは定かではありませんが、その時代から、既に嫉妬はあり、その感情をどのようにコントロールするかを記していたくらい、よくある感情だったのでしょう。その感情をなくすのは難しいかもしれません。
しかし、もし空海の考え方が心に響き、新たな一歩を踏み出すきっかけになれば、次につながる何かがあるのではないでしょうか。
TEXT / 冨田 英理子
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