神社でデトックス! 心と体をきれいにする「夏越の大祓」とは
■心身を汚してしまう「罪穢れ」とは?
日本の神道の世界では、人は本来、誰もがきれいな心を持って生まれてくるとされています。しかし、日々を生きる中で、私たちは知らず知らずのうちに、大なり小なり罪を犯し、穢れによって心を汚してしまってるのです。
「罪穢れ」の「罪」とは、法律に触れるような犯罪ばかりではありません。人に迷惑をかけてしまったり、自分勝手な振る舞いをしてしまったり……。いけないとわかっていても、ついやってしまう「よくない行為」は、誰にでもあるものです。
そして「穢れ」とは、「気枯れ」でもあるとされているもの。人の「気が枯れる」、つまり「元気がなくなってしまう状態」を言います。たとえば、病や死などに直面すると、人間は誰しも「元気」がなくなってしまいます。
そして、ネガティブな心は周囲にいる他の人にも伝染しやすいもの。どんなに小さなことであっても、あらゆる面で「元気を失わせてしまうもの」が、「穢れ」の正体です。
そう考えると、私たちの生きる世界には、「罪」も「穢れ」もたくさん溢れていることに気がつきませんか?そして神社では、こういったすべての「罪穢れ」を、半年ごとにきれいに「祓い清める」