11月に入り、日中は薄着で過ごせる日が続いているものの、朝晩の気温低下で、いよいよ冬の到来が感じられる季節となってきた。今年の夏に続き、電力不足の可能性も踏まえ、今冬も節電対策への取り組みが必要となることが予想される。
コカ・コーラシステムでは、来月12月中旬から2012年3月末をめどに、コカ・コーラシステムの飲料自動販売機を対象として、冬季の電力需要の高まる時間帯において、冷却運転を行っているコンプレッサー機能を停止することで、最大で24%程度の節電効果を計画している(東北電力、東京電力、関西電力および九州電力エリアを予定)。
蛍光灯を使用している自販機では本数を減らして点灯するこのほか、夏季に引き続いて屋内自販機の24時間消灯を継続実施するほか、屋外にある自販機のうちLED照明搭載以外のものについて、照明に使う蛍光灯の数を減らして点灯するなどの対策も検討中だ。
コカ・コーラシステムでは、これまでも冷却時の排熱を利用して加温販売製品を過熱する「ヒートポンプ」を約15万台の自販機で導入してきたほか、「ecoる/ソーラー」自販機や「ルーフ緑化」自販機などで省エネを推進してきた。
コンプレッサー機能を止めるタイマー設定の様子これまでもヒートポンプ(*)を約15万台導入し、自販機の省エネを強く推進してきたコカ・コーラシステムだが、東日本大震災発生以降、その取り組みを加速してきている。2012年度から新規購入の缶PET自販機について、製品ディスプレイ部の照明にLEDを採用することを決めたのもその一例である。
我々個人が気付かないところで、各企業様々な節電対策を講じている。もはや日本全国の課題として挙げられる電力不足問題。今後の企業の対策に注目していきたい。
(*)ヒートポンプ技術は、エアコンや給湯器で利用されている、大気熱を吸収し圧縮機によって電気エネルギーに変え、その電気エネルギーを暖かい熱エネル ギーに変える技術です。ヒートポンプ式自動販売機では、冷却時に発生する排熱を有効利用し、効率的に自動販売機内の加温販売製品を加熱しています。
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