クールビズ、サマータイム、節電……。意識も状況も大きく変化しつつある、日本の夏。浮かれてばかりはいられないけど、それでも、夏はやっぱり楽しい。夏をめいっぱい楽しく元気に過ごすためには、まずは健康管理から!
そこで今回は、身近なようで意外と知らない「夏かぜ」に注目しました。そもそも、寒い冬ならともかく、なんで暑い夏に風邪をひいてしまうのでしょうか?
◆温度差に因るもの・室内温と外気温の温度差が激しいと、身体に負担がかかり抵抗力もダウン。
・夜の寝冷えで自律神経の働きが乱れ、バランスが崩れる。
◆夏バテに因るもの・暑さで食欲不振、熱帯夜による寝不足などで免疫力低下。
・大量に汗をかくことで体内の水分、ビタミン、ミネラル不足。
・冷たいものの飲みすぎによる胃腸の衰弱。
つまり、夏でも冷え、温度差など、風邪を誘引する冬と同じような条件がそろうことがあり、暑いからと油断していると、まんまと「夏かぜ」をひくことになってしまいます。
これらを踏まえた上で、「夏かぜ」にかかりやすいのはどんなタイプの人なのでしょうか――
生活習慣チェック!□通勤・通学で電車を利用している
□暑いときは、冷たい飲み物・食べ物ばかり摂取する
□夜遊び、夜更かしが好き
□お風呂はシャワーのみ
□運動不足である
□寝不足である
どうでしょうか、ズバリ当てはまる人、結構いませんか?
ドキッとした人にも、そうでもない人にも、「夏かぜ」から身を守る術を伝授いたします!
◆手洗い、うがい夏でも基本中の基本。ウィルスを体内に侵入させないこと、これが大切。
◆快眠環境を整える寝苦しい夜は、体温を下げる効果が高いとされる動脈のある部分を意識して冷やそう。たとえば、わきの下、首などに冷たいタオルを巻くなど。また、窓を開けっ放しで寝るなどして、明け方にカラダを冷やして風邪をひく場合も多いので注意。
◆良質のタンパク質、ビタミンの多い食生活を食欲が出ないときには、わさび、生姜、レモン、梅干しなど、食欲を増すスパイスをプラス。
それでも食欲がないときには、ドリンク剤などで栄養補給する方法も。
ウィルスを寄せ付けず、十分な睡眠とバランスの良い食生活で免疫力を高め、ウィルスに負けない身体作り。これこそが、「夏かぜ」から身を守る秘訣と言えます。
秘訣というほどのことか? と突っ込みが入りそうですが、わかっていても実行できない、というのが実情だと思うので、改めてまとめてみました。
また、人は汗をかくことで体温を一定に保つ体温調節が可能です。
ただし、現代の日本は汗をかく機会が減少し、汗腺が衰えている人が多いとのこと。
汗かく運動を2週間くらい続けると、汗腺の機能は再度活性化するそうなので、軽いジョギングやウォーキングなど、夏本番を前にはじめるのもおすすめです!
夏かぜは長引くとも言われます。なんとなくダルいまま夏が終わってしまうのは、かなりもったいないので、当たり前のことに気を付けて、夏をめいっぱい楽しみませんか?
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