2014年10月28日 12:00|ウーマンエキサイト

あの有名な猫に会える!~この秋のお薦めの2大展覧会


珠玉の味わいの「魯山人」塩田コレクション今でこそ、究極の美食家の代名詞となっている「魯山人」ですが、その伝説的な生涯も作品も広くは知られていなかった1985年、魯山人の支援者であった塩田岩治氏の未亡人サキ氏が、世田谷美術館に作品を寄贈しました。

あの有名な猫に会える!~この秋のお薦めの2大展覧会

魯山人作品 左:織部かすみ平鉢 1935-44年 右上:日月椀 1937年 右中:色絵染付鮑形鉢 1935-44年 右下:赤呉須水注 1937年


多方面に才能を発揮した偉才でありながら、人を人とも思わぬ傲岸不遜な言動で、生前敵も多かった魯山人と深い親交を結び、終生支援し続けた元利根ボーリング社長、塩田氏のコレクションは、氏の人柄と趣味を表すかのように、広範なジャンルにわたり、華美ではないけれど、日常使いの穏やかで雅味豊かな魅力に満ちています。

かつて、骨董や美術の目利きである青山二郎から魯山人を紹介された白洲正子は、やはり魯山人の傍若無人な性格に悩まされるのですが、彼女いわく「抜群に趣味がよく、胸のすくような作品を遺したのは、稀に見る珍品」と絶賛。塩田コレクションは、実際に使ってみたくなる器の数々に、料理のイメージが湧き、胸がときめいて息苦しいほどでした。

展覧会の最後に記された「画でも字でも、茶事でも雅事でも、遊んでよいことまで世間は働いている。なんでもよいから自分の仕事に遊ぶ人が出て来ないものかと私は待望している。仕事に働く人は不幸だ。仕事を役目のように了えて他のことの遊びによって自己の慰となす人は幸せとはいえない。
政治でも実業でも遊ぶ心があって余裕があると思うのである」という魯山人の言葉は、現代の私たちにこそ響く至言ではないでしょうか。

菱田春草展展 おみやげグッズ
あの有名な猫に会える!~この秋のお薦めの2大展覧会

左上から、猫作品のポストカードたち。右端が重要文化財《黒き猫》。左下から、遊び箋、小箱メモ、その下が黒猫のぬいぐるみマスコット、右端が、塩瀬の柿羊羹(美味!)が入った巾着。巾着は携帯電話入れなどに。

下に敷いたのは、手ぬぐいハンカチ

北大路魯山人展 おみやげグッズ
あの有名な猫に会える!~この秋のお薦めの2大展覧会

左から、ポストカード「猫」、非常に素晴らしい「魯山人図録2014」、「よしのや葛餅」、右上のポストカードは「椿図」、その下は「椿文鉢」。下に敷いたのは、世田谷美術館オリジナル「魯山人手ぬぐい椿文鉢」



菱田春草展
北大路魯山人展

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