工程は基本3ステップ。1~2時間ほどで完成講師は、東京・荻窪にあるブックカフェ「6次元」の店主、ナカムラクニオさん。ナカムラさんは、陶磁器の研究や修復も手がけていて、自分で手軽にできる新うるしを使った金継ぎを提案。日本各地のギャラリーやカフェなどでうつわの修復を指導されています。また、「6次元」でも金継ぎワークショップや修理の依頼を受けつけているのだそう。
欠けが気になるお皿と割ってしまったレンゲなど数点を持参
まず用意する材料は、
・エポキシパテ
・新うるし
・金粉(真鍮粉)
・薄め液
・耐水サンドペーパー 粗目と細目
・細筆(0号)
・絵皿
・マスキングテープ
など。どれも画材ショップやDIYショップなどで手に入り、全て揃えても¥3,000程度。
<STEP1> 欠けや割れをエポキシパテと接着剤でつける
2層に分かれたエポキシパテを指でこねて混ぜ合わせ、欠けた部分に埋め込む。
ひびには押し付けて表面を平らに。割れたものは接着剤で張り付けて、マスキングテープで補強。乾いたら、接着面にエポキシパテを塗り込み、ひびの場合と同様に平らにする。パテは速乾性なので、乾かないうちに、はみ出たパテを拭き取る。
エポキシパテを指で欠けた部分に埋め込む
エポキシパテは速乾性なので、混ぜ合わせたら手早く作業
パテは盛り上げなすぎないのがコツ
<STEP2> 接合部分の表面を磨く
パテが固まったら、耐水性のサンドペーパーに水をつけながら、接着面をこすり、表面を滑らかにする。和食器は本体そのものを削ってしまわないよう注意が必要。
パテを盛り上げ過ぎたら粗目のサンドペーパー→仕上げは細目のサンドペーパーで削り、滑らかな表面に。
約1時間~1時間半でSTEP2まで終了!
<STEP3> 新うるしで仕上げる
新うるしと金粉(真鍮粉)を1:1の割合で小皿に入れ、少しずつ薄め液を加えながら混ぜる。粘り気が出てきたら、極細の筆(0号)を使って、パテの上に塗る。約2時間で、基本的には終了。
1~2日置いてしっかり乾燥させてから、つやを出すため金継ぎ部分にオリーブオイルなどの植物油を塗って、柔らかい布で磨けば完成。
雰囲気のある、なかなかいい感じ!?