センスは言葉遣いに表れる。「大和言葉」でやわらかな印象をアピール
普段何気なく使っている言葉から、その人の人柄や性格、センスを感じることがあります。せっかくなら言葉でステキな印象を残したいもの。そのために、「大和言葉」を使ってみるのはいかがでしょうか。
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「大和言葉」とは、「漢語」「外来語」以外の、古くから使われている日本の言葉。その魅力について、『日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現―』の著者・高橋こうじさんにお話をうかがいました。こちらの著書では、「大和言葉」の中でも特に美しい響きを持った品のいい言葉を集めて紹介しています。
「大和言葉には、全体的にやわらかい響きがあります。“恐縮です”と言うより、“おそれいります”と言うほうが、同じ意味でも印象が違いますよね」と高橋さん。例えば、“感動する”という漢語の場合でも、“心にしみる”“胸を打つ”といった、同じ意味の大和言葉があります。特に心に関することや季節感などで繊細な表現ができるので、この本の中から気になる言葉を覚えて使うといいかもしれません。
また、やはり伝統的な大和言葉である“いみじくも”“いやがうえにも”“なかんずく”といった言葉をプレゼンやスピーチで使えば、年配の上司からの見る目が変わるかもしれません。若い人で使う人は少ないので、ビジネスの面で自分なりの個性をアピールできるそうです。使うのは一度のスピーチでひとつで充分。上品な大和言葉をさりげなく口にすることで、知性と教養もアピールできそう。