大学4年間の費用、いくら貯めると安心?(本当に得する学資保険の選び方特集1)
■安易な奨学金頼みは危険! 「大学生になったら、子ども自身に奨学金を借りてもらえばいいのでは?」と思う人も多いかもしれない。けれども、竹下さんは、そんな風潮に警笛を鳴らす。
「相談者の中には『奨学金の返済で貯蓄ができず、お金が貯まっていないので結婚できない』『住宅ローンを組もうしたら、奨学金の借入額があるので、思ったようにローンが組めず家が買えなかった』といった方もいらっしゃいました。」
また、奨学金を延滞してしまうとブラックリストに載ってしまうなど、人生そのものに大きく影響が出てしまうことも。
「個人的には、子どもに奨学金を借りさせるくらいだったら、親が教育ローンを借りたほうがいいと思っています。 『あなたの学費なのだから、あなた自身で支払いなさい』といった奨学金の気軽な利用の仕方は、あまりお勧めできません。」
■乳幼児期からの大学の学費づくりは、児童手当+月額1万円積立を目安にでは、親はどのようにして大学の学費の準備を始めればいいのだろう。
「大学の学費づくりのポイントは、何といっても『早めのスタート』です。」
普通の家庭の場合、0歳から中学卒業まで、児童手当を使わずに貯めておくだけで、通常200万円程度貯まる(※) 。これに、月額+1万円程度の積立をすることで、大学費用の目途は立ってくる。
(※)児童手当には所得制限があり、年収が950万円以上あるような高額所得の家庭には児童手当は支給されず、代わりに子ども1人当たり月5,000円が、特例として当分の間支給されることになっている
次回は、子どもの教育資金準備に根強い人気のある「学資保険」のお得度の調べ方です。