一眼レフカメラ初心者が、簡単にボケ味のある写真を撮るには(ママのための写真術2)
絞りと焦点距離を調節して、ボケ味のある写真を撮る
カメラは絞りが開くほど(F値が小さくなるほど)ピントが合う範囲が狭くなり、立体感ある、ボケ味のある写真を撮ることができます。
反対に、絞りが閉じれば閉じるほど(F値が大きくなるほど)ピントが合う範囲が広くなり、平面的でくっきりした写真が撮れるというわけです。
レンズの焦点距離でボケ味を出す
最後にもうひとつ。 ボケ味を出した写真を撮るためにはレンズの絞り(F値)と同じくらい 、「焦点距離」というものが、とても大きな要素を占めます。
焦点距離は、使用するレンズによって異なります。焦点距離のミリ表示が小さいほど広い範囲を写すことができ、大きいほど遠くのものまで大きく写すことができるようになっています。
つまり、この焦点距離が長ければ長いほど、同じ絞りでも大きなボケが作りやすくなるというわけです。
少し離れた場所に立つ子どもの写真に焦点を合わせて撮る場合は、焦点距離によって背景の写り方が変わり、写真そのものの雰囲気を変えることができるので、いろいろ試してみましょう。
もしも、2本レンズを持っていて「どちらのほうが、ボケ味が強く出るかな?」と思った時は、有効径を計算してみましょう。有効径は下記の計算式で出すことができます。
レンズの焦点距離(~~mm)÷F値(F~~)=有効径
この有効径が大きければ大きいほど、ボケが大きく出ると覚えておきましょう。
たとえば、F値=F10で、焦点距離が35mmのレンズと12mmのレンズで有効径を比べると、
- 35mmレンズの有効径は、35÷10=3.5
- 12mmレンズの有効径は、12÷10=1.2
つまり、この場合、35mmレンズのほうが、ボケ味が大きく出ることがわかりますね。
パパやママが難しい顔をして、カメラの調節に四苦八苦しながら写真を撮っていると、子どもたちはカメラを意識してしまい、自然な表情を撮影しにくくなってしまいます。
撮影前に軽く練習をして、少しでもボケ味の出し方に慣れてから、本番の撮影に望みましょう。
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