好きを仕事にするボーダーラインは年収300万円 ~仕事とライフワークの扉~(女性の幸せの見つけ方特集-2)
「何に投資をして、何を得るのか?」を、しっかり自覚しよう
「自分の才能を探すのには時間がかかるし、それを仕事にしていく過程にも、時間とエネルギーがかかります。最終的には『何に投資をして、何を得るのか?』を、しっかり自覚していないと、先ほどの堂々巡りを抜け出すことは厳しいかもしれません。」(本田さん談)
「才能を輝かせて仕事をするって、やっぱ大変なんだ。だったら、私には無理!」と即座に思った、そこのアナタ! この話にはまだ続きがある。
「でも、国家資格だって同じだと思うんです。たとえば看護師さんになるには、何年か学校に行って実務経験があって、そして初めて『ちゃんとした仕事』ができるようになる。そこには6年~8年という時間とエネルギーの投資があって、それで初めて叶うわけです。
年収300万円を超える仕事というのは、みんなそういうものなのです。」
6年~8年というスパンで仕事を見る
カフェオーナーになる、セラピストになる。そういった才能を輝かせる系の仕事の入口に立っている人はいるが、その仕事を6年~8年というスパンでは見ることができていない。
また、時間とエネルギーを投資したとして、その仕事をどう展開するかを、戦略的に考えていない。そういった点が、多くの人が才能を輝かせる系の仕事をうまく展開できていない要因だと本田さんは言う。
「つまり『生涯これで食べていくんだ』という決意を持って、戦略的に見ていかないとダメだよ、という話です。それがいわば、プロ意識。単なるアルバイトの延長線上というのであれば、やりがいもないし、結果も出ないということになります。」(本田さん談)。
「育児に逃げ込まない」というのも大事
「あとね、育児に逃げ込まないというのも、とても大事なことです」と、本田さん。
育児に逃げ込む!? だって、子育ては大変だし、大切な仕事でしょ!? 29歳で育児のためにセミリタイア生活に入った本田さんだからこそ、わかってくれると思っていたのに!
「育児に逃げ込まない」とはどういうことなのか? 詳しくは次回、「大切なのは、ママが自分の人生を生きること ~出産と子育ての扉~」で解説します。
(ライター:楢戸ひかる)