ペットボトルの水は4種類ある! 意外と知らない「品名」の意味
まずは「品名(名称)」。以下の4種に分類されます。
1.ナチュラルウォーター
特定の水源から採取された地下水で、ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしていないもの。ただし、ヨーロッパでは加熱殺菌せずにボトリングしたものでなければなりません。
2.ナチュラルミネラルウォーター
1.の中で、特に地中のミネラル分が溶け込んでいるもの。
3.ミネラルウォーター
2.と同じ水に、ろ過・沈殿・加熱以外の殺菌処理をしたり(オゾン殺菌や紫外線殺菌など)、ミネラル分の調整やブレンドを施したもの。
4.ボトルドウォーター
地下水以外の水。水道水、河川水、蒸留水、その他飲用に適するよう加工された水。
ここで注目すべきは、日本ではナチュラルウォーターに加熱殺菌が義務づけられているのに対し、ヨーロッパでは水の特徴をそのまま生かすために加熱してはならないとされていること。
加熱すると、水の組成が変化したり、おいしさの元となる酸素や炭酸ガスが失われるのだとか。安定した品質をとるか、おいしさをとるかという文化の違いが表れていて面白いですね。
「エヴィアン」などの海外ブランドは、この違いを「ウリ」の一つとしているようです。
また、ボトルドウォーターを「水道水」と侮るなかれ。立山連峰などの山岳地帯からもたらされる上質な天然水に恵まれた富山の水道水をボトリングした「とやまの水」は、驚くほどのおいしさです。
水道水を買うのはちょっと…と抵抗を感じるかもしれませんが、富山でホテルに泊まると、無料サービス品でこちらのボトルが置いてあったりします。
ミネラル成分については「栄養成分」表をチェック。カルシウムは骨を強くし、マグネシウムは代謝を上げてくれるありがたいミネラル。また、この2種の相乗効果で神経を鎮め、イライラを防止してくれることでも知られています。
カリウムは利尿作用が高くデトックスに最適。30代女性の必要摂取量は、カルシウム650mg、マグネシウム270mg、カリウム2000mg(1日あたり)です。
水の味わい、口当たりを左右する「硬度」も成分表で確認できます。硬度は「カルシウム濃度(mg/L) x 2.5 + マグネシウム濃度(mg/L) x 4.1」で算出され、硬度100以下だと「軟水」、それ以上で「硬水」と分類されます。