連載記事:親子を守る自転車保険特集
9,500万円! 自転車事故の小学生母に賠償金請求(親子を守る自転車保険特集 Vol.1)
新年度が近づくと、学年がひとつ上がって行動範囲が広がる子どもたち、そして保育園や幼稚園の送迎デビューをするママたちも多いことだろう。
そんなときに、ふと気になるのが自転車のこと。普段、何気なく乗っているけれど、ひとたび「事故」となると大事に至る可能性もゼロではない。今月は自転車事故に備えるための保険選びについて、ファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんにお話を伺った。
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9,500万円! 自転車事故の小学生母に賠償金請求
警視庁によると2014年の自転車が加害者となった交通事故は1万8,000件。ここ数年は、自転車事故の加害者に高額な賠償金請求を命じる判決も目立つ。
子どもの自転車事故の判例
2013年7月4日の神戸地方裁判所の判決
男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。
女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となり、母親が9,521万円の損害賠償を命じられた。
(損保協会HPを参考に竹下さくらさん作成)
男子がいるママなら特に、上記の判例に対して「他人事ではないわ!」と感じる人も多いはず。こんな場合に備える保険加入の、確認手順を教えてもらった。
「『賠償』の保険(特約)に入っているか?」をチェック!
まずは、以下のチェックテストをしてみて欲しい。
自転車事故の備える保険のチェックリスト
□ 赤色TSマークに入っている
□ 子どもの学校での総合保障制度に入っている
□ 自動車保険に「賠償」の特約をつけている
□ 賃貸物件に入居する際に「火災保険」に入っている
□ 持ち家の火災保険に「賠償」の特約をつけている
(竹下さくらさん提供)
ひとつでもチェックが入れば、「賠償」の保険(特約)があるので、ひとまず安心。「
その際には、賠償責任の金額もチェックしましょう。最低でも5,000万円、できれば1億円の補償は欲しいところです」(竹下さん)
上記にひとつもチェックがない場合や、賠償責任の金額が1億円未満の場合は、「賠償」の保険(特約)への加入を検討したい。