30代の私たちに「お墓」は必要? 今から知っておきたい未来のお墓スタイル

就活、恋活、婚活、妊活…など、人生にはいろいろな活動があるものですが、私たちが最後に取り組むことになるのは「終活」。親世代と話していると、「お墓」や「生前整理」といった話題が出てくる機会も増えてきました。

桜を見上げるトレンチコートを着た女性

(c)Paylessimages - Fotolia.com


「自分が死ぬ前には、周りに迷惑をかけないよう色々と準備しておこう」という意識は、近年広く浸透しつつあります。

とはいえ、30~40代の私たちにとっては正直まだピンとこない話題。とくにお墓などは「何十年か後に考えればいいや」という感覚です。

昨年30~40代の男女を対象に行われたある調査(※)でも、「自分自身の死後の準備について考えたことがない」という人が半数。一方で、「生前に自分で用意しておく必要がある」と感じている人も6割を超えてきています。

30代の私たちに「お墓」は必要? 今から知っておきたい未来のお墓スタイル

※東京都内在住の30~40代・男女各50人へのインターネットアンケート調査/2015年10月実施/Media Shakers調べ



備えあれば憂いなし。春のお彼岸を前に、今のうちにお墓について知っておいたほうがいいことはあるのか、調べてみました。

■やっぱり気になる「お金」のこと! 平均価格は約257万円!?

30~40代であれば、「自分が老後どこに住むのか」「そのときの家族構成はどうなっているのか」「だれかに墓守を頼みたいと思うのかどうか」など、まだまだ不明な状況だと思います。

しかし人生プランを考えると、「お金」のことだけは少し気になるのではないでしょうか。これだけは今から計画的に考えておかないと、後から困る可能性もありますよね。

上述のアンケートでも、お墓について心配に感じる点としては、「金銭が高いのではないかと心配(女性/32歳)」「他の人に迷惑がかからないようできるだけ安く簡素にしたい(男性/43歳)」「維持費など子どもに負担をかけたくないと思う(女性/48歳)」など、金銭面を案じる回答が多くあがっていました。

では、自分のお墓を用意するとしたら、いくらかかるのか。調べたところ、東京都内のお墓の平均価格はなんと約257万(永代使用料+墓石価格)でした。思いのほか立派な金額にびっくり!

都内だからだろうと思いきや、全国平均でも196万円となかなかの高額です。年金支給額にも期待できない私たち世代にとって、これは結構な負担ですよね…。

■安価で利用しやすい「お墓のマンション」がじわじわ人気に

「もっと安価なお墓はないのかな」と思ったところで見つけたのが、最近流行っているという「自動搬送式納骨堂」というスタイルのお墓。これはわかりやすく言えば「お墓のマンション」です。

この「自動搬送式納骨堂」を取り入れている『ひかり陵苑』によると、普段は立体駐車場のようなカタチで骨壷を保管・管理していて、だれかがお参りに来たときは、ICカードをタッチするだけで、自分の家の遺骨箱が自動的に運ばれてきて、参拝ができる――そんな最新式のお墓だそう。

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