「好きじゃなくてOK、続けられることを探す」苦手を得意に変えるコツをイタリア人に聞いてみた
ある有名な職人さんがテレビに出演していたとき、「自分が職人になるなんて思ってもいなかった。小さいころは飽きっぽくて、ひとつのことが続かなかったのに、苦手なことを得意にしたときから人生が変わった。たくさんの人に僕の作品をリクエストしてもらえるようになった」というコメントに、一流と言われる人は「人とは違う何か」をやっているのかも…と感じたものです。
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苦手なもの・こと・人間関係など、人生の中で「苦手」と思うシーンに誰しもぶつかるのは、ここイタリアでも一緒。それを克服できた人ほど、キャリアも自分もさらにステップアップできていることが多いようです。
ここでは、そんな彼らが見つけた「苦手を得意に変えるコツ」についてご紹介します。
1.苦手→チャンスに方向変換
会計士として働く知人女性は、新規顧客の担当が苦手だったのですが、同僚の代わりに大口の新規顧客を担当したとき「自分が変わった」そう。
最初は辞退しようか迷ったそうですが「失敗したら事務所の信用に関わるけど、成功させたら自分の評価やキャリアをあげられる」と、考えかたを変えて引きうけることに。
プレッシャーも相当だったんじゃない? と聞くと「うまくいかなかったら、と考えるヒマを自分に与えないのがプレッシャーに勝つコツ」という答えが返ってきました。
さっそく、得意な分野と苦手な分野のふたつに仕事を仕分け、苦手分野を得意とする他の同僚の「早く片づけるコツ」を真似したところ、成果は上々だったといいます。
顧客からも高評価をもらったことが自信につながり、新しいクライアントを担当することが得意になっていきました。この経験が生き、数年後に独立したときは多くの顧客が彼女についてきたとか。