気持ちを変えられないなら行動を変える 落ちこんだ自分を立てなおす方法
■就寝時間を変えたら気持ちにも変化が
ある女性は、5年付きあった彼と別れることになり、もう結婚適齢期を過ぎた自分はきっと一生ひとりだと思うと不安で眠れなくなっていました。あるとき、何か行動を変えていこうと、週末の午後近くの図書館に行くことにしたそうです。
図書館にこれほどさまざまな雑誌が置いてあることを知らなかった彼女は、雑誌を読むことが楽しくなっていました。
そのうちにふと周りを見て、図書館の外で楽しそうに談笑している年配の方たちが多いことに気づいたそうです。もし将来ひとりであっても、こういう場所に来れば孤独ではないんだなと思うと気持ちがラクになってきたといいます。
またある女性は、大学入試のときに第一志望に落ちたことをいまでも気にしていました。就活がうまくいかず、現在の仕事の評価も低いのは、第一志望に落ちたせいだという考えにとらわれて落ちこんでいたそうです。
あるとき、夜に気持ちが落ちこむことが多いことに気づいた彼女は、毎晩23時には寝るようにしました。
すると、当然朝は早くに目覚めます。朝日が昇るのを毎日眺めていましたら、何となくすがすがしい気持ちになり「こうやって毎日、陽は昇るんだな。イヤな昨日もリセットされていくんだな」と、少しずつですが落ちこむ気持ちが軽くなってきました。
カウンセリングで「認知療法」というトレーニングを取りいれることがあります。これは、できごとに対する自身の感情と思考を整理し、そのゆがみを修正していくものです。
現在とちがう行動をとることで、自身がそのゆがみに自ずと気がつくきっかけになるのかもしれませんね。
もしあなたがいま、気分が落ちこむできごとに遭遇していたら、ほんのささいなことでいいので、何かひとつ、いままでしたことのない行動を継続して行ってみてください。