夫婦間で発した言葉に子どもが傷つくことも 我が子の前で“してはいけない”夫婦げんか
「今年の夏はどうしようか?」と、実家への帰省の話も出てくるころでしょう。帰省時に増えてしまいがちなのが、夫婦げんか。人ごみや渋滞など、けんかの引き金となる原因が山ほど潜んでいますよね。
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せっかくの家族での帰省、「子どもの前では、なるべくケンカをしないようにしよう」と注意していても、夫の言動についイラッとしてしまい、気づいたら子どもの前で大ゲンカ…なんてことも。
子どもの前で言い争いをまったくしないことは難しいかもしれないけれど、子どものストレスになるような夫婦げんかは避けておきたい。
そこで今回は、「子どもの前でしてはいけない夫婦げんか」について、エキサイトお悩み相談室の
松田たけお(まつだたけお)先生に聞きました。
■子どもの前で“してはいけない“夫婦げんか5つ
・大声で怒鳴ったり、相手を一方的に罵倒したりするけんか
子どもは母親との心理的な結びつきが強いもの。夫が妻を一方的に責めると、子どもは自分が責められているような感覚になります。
その結果、自己肯定感の低い子に育ってしまう場合もあるようです。
また、怒鳴られた妻側に相談相手がいない場合、弱い立場の子どもへ八つ当たりをしてしまうというケースも考えられます。そのことが子どもにとってはストレスになるのはもちろん、恐怖体験のようなトラウマになってしまう可能性もあります。
・物を投げたり、手を挙げたり。われを忘れるほどの感情的なけんか
精神的な恐怖はもちろん、身体的な恐怖からくるストレスは、引きこもりや家出などを誘発する原因のひとつです。
このようなケースが重なると、子どものトラウマとして、無意識下で大きな影響を与えます。度重なるストレスにより、子ども自体がうつや精神疾患を発症してしまうケースもあるのです。
・子どもの将来についてのけんか
たとえ原因が子どもの将来についてのことであっても、“両親のけんか”を子どもがどう捉えるかは別の視点で考えなければなりません。
親の否定的なキーワードに敏感に反応する子もいます。
我が子を思って発した言葉が、じつは子どもにとって存在価値さえ奪いかねないこともあります。子どもの将来についてのけんかは子どもの前では行わない、否定的なキーワードを使わない、などの注意が必要です。