時短勤務の利用率は2割以下。仕事への満足度に影響


時短勤務の利用率は2割以下。仕事への満足度に影響

意外な開きがありますが、この理由はどこにあるのでしょう。時短勤務者が具体的にどんなことに満足しているのかを見てみると「職場の人間関係」「雇用形態」「勤務時間」の3つの項目で総合満足度を高めていることが判明しました。

フルタイムより働く時間が短くても正社員のままでいられ、周囲から理解のある環境で働けていることが、高い満足度につながっているようです。

仕事に満足しているのは「営業・販売職」



時短勤務の利用率は2割以下。仕事への満足度に影響

職種別の仕事への総合満足度はどうでしょうか。4種類に分類した業種ごとの調査によれば、満足している人の割合が最も高いのは「営業・販売職」で86%。次いで「専門職」が73.2%、「その他」が72.2%、「一般事務・管理」が69.7%と続いています。

仕事の各項目に対する満足度を比較すると、満足度の高い「営業・販売職」は他の職種に比べて「仕事の内容・やりがい」に満足していることが分かります。

これは時短勤務がフルタイムと同等の生産性をあげなければいけないと考えたとき、チーム内で仕事を分け合うことができたり、クオリティの高いアイデアや企画・コンサル力でカバーできるなど、努力次第で成果を維持しやすい業種だから、と考えられるのではないでしょうか。

比べて専門職は周囲と仕事を共有しづらかったり、事務職は時間当たりの生産性をあげること自体が難しかったりすることも、営業・販売職の人の満足度が高い理由になっているのかもしれません。

とはいえ子育てに仕事にとがんばるママたちは「仕事にやりがいを感じていない」という人のほうが少ないように思います。2歳の子どもを保育園に預け、時短勤務を利用している私の友人は「時短勤務経験者の先輩が多いから、周りの理解もあって仕事にやりがいはある。
復帰したときはやっと仕事できるー! ってうれしかったな」と言います。

しかし、「自分だけ先に帰るのはやっぱり忍びないし、子どもが3歳になってフルタイムに戻したとき、うまく時間をやりくりできるかも心配」など、時短勤務からフルタイムの切り替えに不安も抱えているようです。

フルタイムと時短勤務の選択、復帰後のポジション希望など、今後のワークライフをどうしていくか、ワーキングマザーの悩みは尽きないものなのかもしれませんね。

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