謙遜はNG? 「お世辞」を言われたときの正しい返し方
「若いお母さんですね!」
「いつも、素敵なお洋服ね!」
こう言われたら、お世辞とわかっていてもうれしいもの。しかし、そんなお世辞を言われたとき、それに対する返し方に迷ってしまったことはありませんか?
© Monkey Business - Fotolia.com
お世辞にどう対応するべきか? その注意点と、おすすめの振る舞い方を紹介します。
■おすすめの返答は…素直に「ありがとう」
相手の気分を良くするために言う「心にもないこと」を「世辞」と言います。とは言え、どこまでがお世辞で、どこからが本気なのか? 判別するのは難しい面も…。
ときには、「ミエミエのお世辞を…」とゲンナリする場面もあると思いますが、「良好な人間関係を築くための潤滑油」ととらえて、前向きに受け入れてみてはいかがでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、素直に「ありがとう」と言う返し方です。
「お世辞かな?」または、「どう考えても、お世辞でしょ!」と思っても、とりあえず素直に「ありがとう」と返しておけば、「良好な人間関係を築くための潤滑油」としてお世辞を使った相手の気持ちに応えることができます。相手が期待している言葉を返す。これも、会話マナーのひとつです。
また、相手はこちらの気分を良くしようと思ってお世辞を言ってくれたわけですから、その気持ちへの感謝も込めて「ありがとう」と返せる人は、とても素敵だと思います。
■お世辞を言い返せたら一人前?
さらに、ワンランク上の対応ができるようになりたい! と思うなら、「お世辞返し」がおすすめ。「ありがとうございます」で終わってしまうと少し寂しい気もしますし、相手の人柄によっては「お世辞を真に受けている!」なんて悪く取られてしまう可能性もありそうです。
そこで、「ありがとう」のあとに、たとえば「あなたこそ、そのネックレスとても素敵ね! とても似合っているわ」と返すことができれば、非常にスマートな印象になります。
しかし、あまりにも心にもないことを言うのは、やはりおすすめできません。なかには、それを真剣に受け止める人もいるからです。
100%そう思っているわけではないけれど、「少しはそう思う」程度にとどめるのがお世辞のコツだと言えるでしょう。これは、相手に対する思いやりでもあります。