依存心の強い母が重荷…、でも放っておけません【心屋仁之助 塾】



カフェオーレさんは、子どもの頃から、お母さんの親代わりになってきたようにお見受けしました。

本来は「親が子を養う」ものですが、カフェオーレさんの家では「子が親を養う」という状態になっていて、親子関係が逆転していた。あなたは苦労したお母さんを助けたくて、早く大人になろうとしてきた。”しっかり者のお姉ちゃん”としてずっとがんばってきたのだと思います。

しかし、早く大人になろうとしてきた分、「子どもの頃の気持ち」が追いつけないままになっているかもしれません。私たちの身体は放っておいても成長しますが、心は成長しないのです。カフェオーレさんの場合は、理性で抑えようとしてきた分、むしろ感情が増幅し、心の中で暴れているのかもしれません。

お母さんを救うことより、あなたの心が「救ってほしい」と泣いているのではないでしょうか?

「心を救う」ためには、まず自分の気持ちに気づいてあげることです。
体の外に気持ちを出すことで、あの頃の本当の自分の気持ちに気づくと同時に、自分が救われていきます。言葉にしてみてくださいね。

「なんで私ばっかり我慢しなきゃなんないの?」
「〇〇(妹の名前)、ずるい!」
「結局は私を頼ってくるくせに」「都合いいんだから、まったく」
「もういいかげんにして!」「私、いつまで尽くさなきゃいけないの?」
「もう我慢したくない」「私より妹が大事なの?」
「お母さん、もっと感謝してよ」
「お母さん、もっと褒めて」「ちゃんと認めて」「ねぇ、笑って」
「優しい子だねって言ってほしかった」
「いつもありがとうって言ってほしかった」
「あなたが一番好きだよって言ってほしかった」
「あなたのおかげだよって言ってほしかった」
「私よく尽くしてきたなぁ」「よく我慢してきたね」
「えらかったね」「がんばってきたの知ってるよ」
「もう、自分を犠牲にしなくていいよ」
「お母さんのために自分を我慢させる人生を卒業してもいい」
「お母さんの面倒をみなくていい」
「お母さんより先に幸せになってもいい」

言いづらい言葉もあると思いますが、苦労したお母さんを助けたい一心で、自分のことよりお母さんを優先させてきた。それがカフェオーレさんの幸せを遠ざけているように感じます。

「自分を我慢させてお母さんを幸せにする」のではなく、自分が先に幸せになれば、まわりまわってお母さんも幸せになるのです。

世の中には、親に結婚を猛反対されて駆け落ちし、一時期は疎遠になってしまったけれど、孫が生まれたのを機に和解した…という親子もいますよね。これは「親不孝」と言い切れるでしょうか。「一時期の親不幸が、結果的に、一生の親孝行になる」ということはよくあるものです。


そばに面倒を見てくれる人がいると、周りはその人をアテにします。誰かは面倒を見てくれているうちはそれが当たり前、失ってみて初めて気づくものです。

今まで「お母さんを助けてあげる人」はいても、幼い頃のカフェオーレさんを助けてあげる人はいませんでした。「あの頃の自分」を救ってあげる時期に来ているのではないでしょうか。

カフェオーレさんが、”お母さんのために自分を犠牲にする人生”を卒業する一歩を応援しています。

・このカウンセラーのブログ https://ameblo.jp/uminne2/

(編集/外山ゆひら)




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