「少々お待ちください」って失礼なの!? 意外と知らない正しい敬語
という言葉は、相手を長時間待たせるシーンには適していません。
冒頭でも述べたように、「少々」には「ちょっとの間」という意味があり、言われた側は「すぐに対応できるんだな」と受け止めてしまうためです。
「少々」と言われたにもかかわらず長い間待たされると、相手は「いつまで時間がかかるんだ」と不満に感じることでしょう。
そのため、このような場合は具体的な時間を述べるか、「少々」よりも長い期間を示す「今しばらくお待ちください」といった表現を用いるのがベターです。
また、電話での対応あれば「お時間がかかりますので、改めてこちらからお電話を差し上げる形でもよろしいですか」と、かけ直す方法を選びましょう。
◇(2)時間の目安が分かる時は具体的に伝える
対応にかかる時間の目安が分かる時は、「5分ほどお待ちください」など明確な時間を伝えるのがおすすめです。
「少々お待ちください」という言葉はあいまいな表現になるので、お互いの「少々」の解釈に相違が生まれる可能性があります。
例えば、相手が「少々」を「ほんの数分」と捉えていた場合、それ以上待たせてしまうとクレームにつながりかねません。
誤解を招かないためにも、およその時間が分かる場合は数字で伝える方が良いでしょう。