くらし情報『杉本博司内装の「イセタンサローネ」、日本伝統素材をモダンにした新ショップ』

杉本博司内装の「イセタンサローネ」、日本伝統素材をモダンにした新ショップ

この内装デザインを手掛けたのは、新素材研究所の杉本博司と榊田倫之の2人。床に青森県産の十和田石や山口県の大理石を使用する他、屋久杉、ヒノキ、敷瓦など、ジャパンメイドにこだわった素材を組み合わせた什器や内装が印象的で、洗練された日本の美意識を感じさせてくれる。2階から1階へとつながる螺旋階段を降りると、そこには杉本が撮影したモノクロの螺旋階段の写真が飾られており、ユニークな演出が織り交ぜられているのもストアを訪れる楽しみの一つだ。

また、1階のメインでもあるジュエリー・ウォッチスペースには、杉本が設置に一番時間がかかったという屋久杉を使用したジュエリーケースが並ぶ他、アルミの板を叩いた後の凹凸を残した類のない壁が広がる。榊田によると、今回の内装デザインは「伊勢丹が行っている取り組み“ジャパン センスィズ”に合うよう、国産の素材を使用したり、職人も日本人の方にお願いした」とのこと。1階のメインエントランスの扉にあるような屋久島の貼り方や素材の組み合わせ方など、日本の伝統的な素材を今までにやっていない試みを取り入れているのが、杉本と榊田の新たなクリエーションであり、「イセタンサローネ」のも見どころともいえよう。

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