「宇宙の神秘に料理の答えがある」。レクサスが誘う“五感の旅”【日本の編集力 vol.1】後編
会期中、1日12食限定で振る舞われたエクスクルーシブメニューでは、このスープに替え、米田シェフの代表作である「地球のサラダ」が振る舞われた。空、雲、大地が映し出された丸いテーブルで、30種類以上の野菜を用いたサラダを食す。スープもサラダも、自然の恵みへの感謝を凝縮した一品。
「空間芸術に食を取り込んだという意味でも、2万食を対応したという意味でも、新しいチャレンジでした。例えばレストランやカフェを既存のデザインされた業態として見るならば、今回、『インスタレーション・ガストロノミー』という新しい分野をデザインできたと考えています」。レクサスとの取り組みによって得られた成果を、米田氏はこのように語った。
フィリップ氏と米田氏の両氏にインスタレーションの感想を聞くと、ふたりが共通して述べたのは、「(このプロジェクトが)お互いにとって新しい方向性やビジョンを照らすという、思いがけない結果を生み出した」ということ。想像を超える体験と感動ーー来場者にとっても「LEXUS -A JOURNEY OF THE SENSES」で得たのは、こうした心地よい“あと味”だったのではないだろうか。
--前編「レクサスが「食」