2015年8月4日 22:00
アーティストJUM NAKAO が見せるファッションの未来「テクノロジーが進化しても本質的なメッセージは変わらない」ーー【INTERVIEW】2/2
そのピースをたくさん作り、それを繋げることで、ひとつのドレスになります。額装された麻世妙という作品は、それを繋げていくことで、女性を彩るドレスへ変貌するのです。
ーー個々が結びつき新たな価値が生まれる、それもひとつの結婚観ですね。使われた素材や技術は特別なものだったのでしょうか。
JUM NAKAO:当初、3D印刷の技術を使うことを考えましたが、試作してもうまくいかなかったので、別の新素材を使いました。車の車内インテリアにも使われる特殊プラスチックを用いて、硬さや輝きを放つような質感を作りだしました。白く輝くフレームは、麻世妙をさらに美しく見せてくれます。
そしてドレスを展示した伊勢丹新宿店に関しては、トレンドとしてのファッションだけでなく、ファッションの未来を見せるべき場でもあると感じました。
それも含めて太古からの麻世妙を未来に繋ぐ手法にチャレンジしたかった。太古からの素材と新素材へ繋ぐ、今を未来のファッションへと結ぶ。過去と現在を結び未来へと繋げる、結婚というテーマそのものです。ーー展示されていたドレスは、値段もついていましたね。実際に着用するシチュエーションはお考えでしたか。