2015年8月11日 08:30
ブルターニュに染まったゴルチエ パリのマリン【2015-16秋冬クチュール】
(c) R. Torrado
ジャンポール・ゴルチエによるゴルチエ パリ(GAULTIER PARIS)は、本社パーティルームを会場に2015-16秋冬コレクションショーを発表。フランスの中でも特にケルト民族が住み、独自の文化を形成するブルターニュ地方がテーマとあって、会場ではクレープやシードル、ブルターニュの中心的都市であるブレストにちなんだスイーツ「パリ・ブレスト」が振舞われた。フランス最大の軍港を擁するブレストをイメージし、ゴルチエの記号でもあるマリンボーダーを多用したシリーズで幕開け。ケルト模様が踊る丸いスカートのシルエットは、クレープのフォルムからの引用。ブルターニュ地方に伝わるアイリッシュレースを繋いだマリンボーダーのニットや、プリーツ素材のクレープ型スカートなどが登場。船員やミリタリーをイメージさせるコートやジャケットには、ケルト模様をゴールドの糸で刺繍がされた。コニャックオレンジやレッド、そしてメタリックブルーが差し色として使用され、ゴルチエが得意とするプリーツのテクニックを駆使したワンピースや、コックの羽を刺繍したコート、ケルト模様をデボレで表現したドレスなどが登場。90年代半ばに活躍したクリステル・サン・ルイ・オーギュスタンがイエローのケルト模様のドレスをまとって現れると、会場からは大きな拍手が起きた。