中川政七商店が創業三百周年!全国5都市で工芸と出会う“きっかけ”となる大日本博覧会開催
日本文化の温故知新の精神から「新旧の対比」をテーマにした鹿のオブジェを製作
享保元年(1716年)に奈良晒の問屋として創業した株式会社中川政七商店(代表取締役十三代 中川淳)が来年で創業300年迎える。
これに際し、11日東京ミッドタウンで記者会見が行われ、十三代・中川淳が「三百年の感謝と百年の決意」を込め、周年を記念して製作された商品やイベントについて発表した。
会見会場で一際目を引いたのが2頭の鹿のオブジェ。1頭は、日本文化の温故知新の精神を表現すべく、一刀彫に漆、印伝、べっ甲など奈良の伝統工芸を駆使して製作された“旧”の鹿。もう1頭は最新のデジタル技術を使い、名和晃平を中心としたクリエーターが集う・サンドイッチ(SANDWICH)が製作した“新”の純白の鹿だ。この2頭の鹿は、来年1月の東京ミッドタウンを皮切りに全国5都市で開催される「大日本博覧会」の5会場を巡回する。大日本博覧会について中川は「工芸はまだまだニッチな領域。だからこそ、多くの人が工芸に触れる“きっかけ”を作りたいと考えた。
そして、工芸が地元の人の“誇り”になれば」と同博覧会開催の意図を述べた。
来年1月13日から17日に東京で開催される「大日本博覧会」