2016年1月16日 21:00
ファッション誌のルールから逸脱すること。『GINZA』中島編集長インタビュー1/3【日本の編集力 vol.2】
2011年の5月号で大幅リニューアル以後、カルチャーを融合したファッション誌としての地位を確立し、感度の高い女性たちからの支持が熱いマガジンハウス刊行の女性誌『GINZA(ギンザ)』。ライフスタイル誌『BRUTUS(ブルータス)』の編集者、『relax(リラックス)』の副編集長を経て、リニューアルを機に『GINZA』の現編集長を務める中島敏子氏に訊いた、いまの『GINZA』ができるまで。
ーーリニューアルでマスコミだけではなく読者に衝撃を与えてから4年半。ファッション業界からもすぐ受け入れられたという印象はありましたか?
既存のものから激しくカルチャー色の強いものに変えたことで、ファッション業界からは驚かれました。一概に「いいですね!」と言われたというよりは、最初はどう評価していいのかわからなかったのではないでしょうか。今まではこういう雑誌がなかったし、ファッション誌という枠組みからは逸脱していたので。
ーー作為的に逸脱しようとされたんですよね?
逸脱しようとしましたし、私にはこれしかできないなと。そもそも女性誌を作ったことがなかったので、ファッション誌のルールも作り方の共通認識も知らなかったんです。