くらし情報『ファッション誌のルールから逸脱すること。『GINZA』中島編集長インタビュー1/3【日本の編集力 vol.2】』

2016年1月16日 21:00

ファッション誌のルールから逸脱すること。『GINZA』中島編集長インタビュー1/3【日本の編集力 vol.2】

カルチャー誌におけるファッションは、テーマの中にファッションを当て込む、というある意味ワンマンなやり方なんですけど、ファッション誌はまず商品があって、それをどう料理するのかを考える。それさえも知らなかったので、あんなものができたんだと思います(笑)。

ーー『GINZA』が生まれ変わってから衝突した壁はありましたか?

ありました。それは、私自身が「ラグジュアリーブランドがいかにしてラグジュアリーであるか」ということを、本当の意味で理解できてなかったからなんです。それは、私があまりに一般の読者と同じ価値観だったからだと思うんですけど。「作りはいいんだろうけど高い。だったら、似たようなデザインのでいいんじゃないか」というごく普通の考えで、私はずっと普通に育ってきたんですよね。でも、ラグジュアリーブランドの根幹には、「それじゃなきゃいけない理由」が詰まっていて、だから、これだけの値段が付いているし、世界中が熱狂するんだということが『GINZA』を通じてわかってきました。


ーーラグジュアリーブランドの素晴らしさを実感できたんですね。

元々あまのじゃくな性格だったから、トレンドに飲まれることは長いものに巻かれることだと思っていたし、個性を出すことが自分のファッションであると頑なに信じてた。

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