くらし情報『妖怪たちと水木しげるにオマージュを。あらゆる境界を越えたリトゥンアフターワーズ、リトゥンバイ【16-17AW】』

2016年3月18日 21:00

妖怪たちと水木しげるにオマージュを。あらゆる境界を越えたリトゥンアフターワーズ、リトゥンバイ【16-17AW】

彼だけでも、踊り、狩りといった人類のルーツとも言える行いと、現代を象徴するアイテムとしてイヤホンを身につけている。ランウエイを歩くルックそれぞれに、山縣からのメッセージと人類の物語が込められているように思えてくる。その後、ランウエイには一つ目小僧やネコ娘に扮したモデル、妖怪に扮したモデル達が続くと思えば、極太ニットで編まれたロングガウンを纏ったモデルや山縣の故郷鳥取の因州和紙で作られたハットを被ったルックも登場。足元には時折、砂丘の砂を散りばめた下駄も見られる。すべてのモデルはあの世とこの世の結界のようなフラワーアーチからやってきては、ランウエイを歩き再びそのアーチから去って行くという趣き。カラス女のような出で立ちのルックでは、ニードルパンチ特有の黒と柄が混ざり合う感じと、人間の世界と妖怪の世界、闇と光のように相反する世界を往古する揺らぎのようなものが込められているようだ。ラストルックには、鳥取砂丘の砂を一面に敷き詰めたテキスタイルで作られた優美なシルエットのドレスを纏ったルックが登場。モデルは小松菜奈。
水木しげるへのオマージュ。今回、妖怪とファッションを掛け合わせることで、世界を舞台にした時のオリジナリティに繋がるのではと考えたという山縣は、昨年から定期的にパリで行う展示会に続き、「パリで勝負してみたい」

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