くらし情報『【メディアの未来を考える】競合他社とタッグを組む『エル・ショップ』と『ミモレ』のケース--ハースト婦人画報社3/3:横井由利』

【メディアの未来を考える】競合他社とタッグを組む『エル・ショップ』と『ミモレ』のケース--ハースト婦人画報社3/3:横井由利

『エル・ショップ』は、2009年にスタートし、出版社では先駆けとなったECサイト。『エル・ショップ』の特徴は、エルのエディターやバイヤーが選んだ商品で構成され、必然的にブランド数もアイテム数も絞り込まれた、セレクトショップ型のECサイトだ。また、他のECサイトと一線を画しているのは、カスタマーレビューのコーナーがないところだ。ユーザーの反応がレコメンドアイテムなど商品動向を左右せず、目利きエディターとユーザーとの信頼関係で成立しているサイトだ。大草直子編集長率いる『ミモレ』は、リアル(現実と実用)を追求する、純粋webマガジンとして2015年1月にスタートした。webの強みを発揮し、動画による具体的な着こなしを提案したり、会員になると時間限定で編集長やスタッフと、ファッションやビューティなどのお悩み解決チャットができるという。こうしたリアル感が、ユーザーの心を掴み人気を博している。ミモレの創刊当初は、読者が掲載商品を手に入れたいと思った場合は、すぐに購入できるように、それを扱うサイトへのリンクを貼り、他社サイトでも飛べる仕組みにしていたが、『エル・ショップ』での購入頻度が高かったことから、ユーザーの親和性が強いと感じ、手を組んでみようという話が成立したのだ。

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