2017年10月10日 19:00
エルメス、詩情を色とりどりの格子にのせて【2018春夏ウィメンズ】
© Jean-François José
ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキー(Nadège Vanhée-Cybulski)によるエルメス(HERMÈS)が10月2日、パリのシャイヨー宮を会場に2018年春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。
全ルックの説明が書かれたブックレットの中には、元パルプのジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker)によるキーカラーをテーマにした詩が添えられていたのが興味深い。ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキーがデビュー当初より引用しているブルー・ブラック、透明感ある淡いウェット・ブルー、麻縄を思わせるベージュ系のフィセル、深みのあるルージュ H、ダークなウルトラヴァイオレット、そして上品なピンク・グラニテ。その他にベージュに近いバター・イエローも登場し、淡い色と濃い色のコントラストを見せながら、原色系のグリーンやイエロー、レッドなどもあり、実にバリエーション豊かなカラーパレットとなっていた。
今シーズンは「タブリエ(エプロン)」が重要なキーで、機能的なアイテムをいかに現代のワードローブに落とし込むか、がテーマとなっている。