2017年11月2日 11:00
カンボジアを代表する現代アーティスト、ソピアップ・ピッチの個展が2つの会場で開催中
Mirage 1
2017 / earth pigment, gum Arabic on Arches watercolor paper / 161.0 x 131.0 cm
©Sopheap Pich Studio
本展のタイトル「desire line」は、日本語で「けもの道」を意味する。作品制作のために滞在したフロリダで見つけたけもの道に、森の中でヒトが踏み固めることで自然発生的にできる道の面白さを感じて、このタイトルを思いついたという。そして、本展では約12点の新作を発表。出展作の「Miroiise」と「Moonstone」は、大理石やローズウッドの根を素材とし、彼の3次元作品の探求において、より抽象的かつ深みのある方向性が表現されている。新しい大規模なドローイングは、自然界の顔料を使って細く裁断された竹の棒を繰り返し紙の上に押し当てて制作されており、作品平面の中に響き合うリズミカルな線を生み出している。待望のソピアップ・ピッチの日本での初個展、この貴重な機会に是非訪れたい。
また、11月4日には8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery向かいにある「8/ COURT」