「PRADAEXTENDS」が示したプラダの先進性【COLUMN】
それは日本で1970年代後半からテクノミュージックがポップ化し、NYコレクションを騒がせたユーゴスラヴィア人のゾラン(Zoran)やミラノのジャン・フランコ・フェレなどに代表されるミニマムファッションがモードシーンを席巻した1980年代前半、さらにジョージア出身であるデムナ・ヴァザリアのヴェットモンからバレンシガへと受け継がれるオーバーサイズシルエットのトレンドと重なる。
海外のラグジュアリーブランドは、この数シーズンいち早く環境音楽(アンビエント・ミュージック)やテクノミュージックと空間ヴィジュアルをミックスしたさまざまなイベントでアプローチを図っている。それはデジタルプレゼンテーションとしての相性の良さもある。ボッテガ・ヴェネタは表参道フラッグシップのオープン1周年を記念して、 7月1日~7月10日にイベント“THE SQUARE TOKYO”を開催。ボッテガ・ヴェネタのファブリックを使用した家具と現代音楽家・ピアニストの原摩利彦のパフォーマンス、大沢伸一が制作したアンビエントなサウンドスケープが流され櫻井焙茶研究所によるオリジナルブレンドの煎茶が提供されるなど、フィジカルなイベントが行われた。