スパイラルで電子音楽家・池田亮司の映像作品をオールナイト上演。公開作品は全3作
プロジェクト(2008年〜)、「spectra」シリーズ(2001年〜)、カーステン・ニコライとのコラボレーション・プロジェクト「cyclo.」、「superposition」(2012年〜)、「supersymmetry」(2014年〜)、「micro | macro」(2015年〜)などの長期プロジェクトに取り組んでいる。
本イベントでは、これまでに発表された池田のオーディオ・ビジュアル作品の中から、3作をオールナイト上演する。7月27日は「formula[ver.2.3]」(2000年〜2005年制作)を上演。可聴周波数と映像による完璧なシンクロナイズ(同期)が展開され、2元構造の空間におかれた聴視者は、闇の中でその知覚を増幅させていく。音響、映像、光、多様なエレメントが完璧に統合され、高精度のスコアによって統制された圧巻の世界が繰り広げられる。
28日は「C4I」(2004年〜2006年制作)を上演。美しい自然の風景を収めた映像がゆっくりと言語データへと抽象化され、徐々に情報、数字、図形によるグラフィックへと姿を変える。目も眩むほどの強烈な映像と音響の織りなす新しい世界の風景は、リアルとバーチャルの収束を私たちに提示する。