六本木でスタートした新・北斎展。十数年ぶりの大規模展、その見どころは? 【レポート】
さらに、118枚ある「津和野藩伝来摺物」を4期に分けてすべて展示するほか、初期の肉筆画「鍾馗図(しょうきず)」を前半のみ展示、特別出品として「隅田川両岸景色図巻」も期間限定で展示するなど、会期中に展示替えも行われるため、何回見ても楽しめるものになっている。
そのほか、映像コーナーもあり、北斎研究の第一人者である故・永田生慈氏のインタビューなどを見ることもできる。
同展のキュレーターで浮世絵研究家の根岸美佳は、「一般的には波の絵や赤い富士山(「冨嶽三十六景」シリーズ)で知られている北斎ですが、デビュー当時の作品から『冨嶽三十六景』に到達するまで、北斎がどれだけ努力してきたのかなども感じることができるようになっています。今までしらなった作品を見ることで新たな北斎像を感じていただければ」と語った。
【展覧会概要】
「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階
会期:2019年1月17日~3月24日
休館日:1月29日、2月19日、2月20日、3月5日
開館時間:10:00~20:00、火曜日のみ17:00まで(最終入館は閉館の30分前まで)
主催:日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション、森アーツセンター
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