2019年2月25日 10:30
「ウィメンズウエアのようなメンズウエアで何がいけない」byトム ブラウン【 2019-20秋冬メンズ】
すべてのルックはウエストがシェイプされ、ショルダーが強調されている。全ルックの半分以上がスカートにヒール。膝下丈のタイトにシェイプさせたドレススタイルのため、モデルの歩幅は一様に小さい。美しいテーラードの技法、計算されたグレートーンは従来のトム ブラウンと何ひとつ違いがない。ただ、そのジャケットやコートはトロンプルイユになったドレスであったり、アシンメトリーにワンピースがくっ付いていたり、さまざまな技法でパーツやアイテムがハイブリッドされている。ヘムラインはシャツやジャケットの袖や襟元が、アイコンのトリコロールのテープとともに造形を描く。勿論、トム ブラウンを象徴するクロップ丈のパンツスタイルも登場するが、足元は白の短めのソックスにストラップヒールでまとめられている。
2018年春夏からスカートにハイヒールというルックを発表しているトム ブラウンは、昨年インタビューしたときに「皆にオープンマインドで見て欲しいんだ」と話していた。
今シーズンのプレスリリースには「ウィメンズウエアをメンズウエアにして何がいけない。ウィメンズウエアのようなメンズウエアで何がいけない」。そうコメントされている。
Text by Tatsuya Noda
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